取材等でご協力いただいた皆様ありがとうございました。

無事、浜田に帰着いたしました。

 

優秀賞など受賞

表彰式写真 表彰式

7月28日に行われた標記大会決勝において放送部制作「学校の水がまずい」が決勝に進出してラジオドキュメント部門第3位相当となる優秀賞を受賞しました。

ほかに、準決勝進出の「変わる明日へ」が創作テレビドラマ部門第6位相当となる入選となりました。

また、27日実施の校内放送研究発表会では「ナレーション考」が研究奨励(8大会連続)となりました。

アナウンス部門、朗読部門、テレビドキュメント部門、創作ラジオドラマ部門は13日までに行われた準々決勝で敗退となりました。

 

優秀賞受賞作品概要

学校の蛇口から「湧き出(いずる)」水道水は、正直「不美味い(まずい)」。原因は校舎の老朽化で屋上のタンクから続く古い配管。取材を進めると、お金の問題(=『学校の貧困』)や仮に改修費用分のお金があったとしてももっと優先すべき項目、例えば実験室などエアコン整備や床の修理などがあってできないことが見えてきた。

とはいえ、学校に数多ある蛇口のうち、数少ない水道管直結のものからならば普通の水道水を得ることができる。試して探せばベターは見つかる。仮にそれが見つからなくても、古い歴史のある校舎の思い出の一つとして「学校の水はまずかった」ということを心にとどめれれば良いのではないだろうか。

 

結果

ラジオドキュメント部門 決勝   優秀賞

創作テレビドラマ部門  準決勝  入選

アナウンス部門     準々決勝 1名

朗読部門        準々決勝 1名

創作ラジオドラマ部門  準々決勝

テレビドキュメント部門 準々決勝

校内放送活動研究発表会 研究奨励

 

観戦

引率の雑感です。

この大会でいくつかの願いがかないました。

アナウンス部門の生徒の声をNHKホールに響かせることができた

アナウンス出場の生徒は準々決勝で敗退しましたが、ナレーションへと形を変えて、でも、決勝進出者よりも長い時間にわたって聞かせることができました。

勝部俊一郎先生(令和4年異動)の夢をかなえた

本校放送部の発声や発音を指導してくださった勝部俊一郎先生は、高校生のころは放送部員でした。作品の中に彼のインタビューがあり、先生の声をホールで放送できました。(先生曰く)「30年越しの夢」とのことです。

自立してゆく生徒たち

準決勝の日は3部門が別々の会場で発表します。その間は、何か困ったことがあっても、自力で解決しなければなりません。準備も万端、変化にも対応。それぞれのミッションを的確にこなして、出場事故なく終えることができました。苦手なことをやらなければならない事態もあったと思いますが、葛藤して挑戦した姿に心打たれました。

ホールにあこがれたOBも一緒に

ラジオドラマ部門の脚本を書き続けて2回にわたって準決勝までは進出したものの、無念の敗退となったOB部員の帽子(呼び名もそのOB部員の名前です)をホールの壇上に連れていくことができました。そのOBには、現役部員の発声や発音練習でもお世話になりました。あれは別にかぶらなくてもよかったのではないかと思います。

帽子

実は、ホールの照明はとてもまぶしいので、これはこれでよかったのかもしれません。

 

文化部活動における「努力」は外からは見えません。そのほとんどが「葛藤」です。

「練習」ならば、誰からもその「努力」を認識することができます。見えるからです。文化部ではしかし、その時間よりもずっと多くの時間を費やして心の中で活動しているのです。大会結果がよかったのならば私たちは認識できるのでしょう。しかしながら、負けるとその努力を認識できないのでしょうか。

これまで、悔し涙をたくさん見てきました。その努力は本物だったのだと信じています。

ここに、全国1万人以上いる大会参加者の「努力」を想って、敬意を表したいと思います。